LVLとは

ご安全に!虎党の筆者です。
春が終わりこれから暑い季節になってきます。
皆さんLVLって聞いたことありますか?今日はLVLについてさらっと解説していきます。

LVLとはロータリーレースやスライサーなどの切削機械で切削された単板の繊維方向を全てへ平行にして積層・接着し造られる木材加工品です。(平行合板)
英語ではLaminated Veneer Lumber 略してLVLです。

はい!!LVLです。たくさんの板が積層されていますよね。
分かりにくい方は木材のミルフィーユをイメージして頂ければいいかもしれません!

はい。ミルフィーユですね。美味しそうです。はい。

ではミルフィーユではなく、LVLの特徴をいつものように上げて行きますよ!
⓵寸法安定性・寸法精度が高い
生木に比べると乾燥された材を使用する為、水分量は少なく、また節等も除去されたものが出来る為、精度の高いものが出来ます。要は人口の材木なので、理想のものが作れちゃうという事ですね。

②長尺材が得られる
これも⓵と似ているのですが、自然の木だと原木の大きさで取れる材の長さが決まってしまいます。また木の根元、真ん中らへかとで、密度とかも変わってくるので、強度も均等ではありません。その点LVLは木を繋ぎ合わせているので、長いものを作っても均一な強度の木材を生み出せるといったわけです。

③防腐・防虫などの付加処理が容易
単板の時点で薬剤を注入、または接着材に薬剤を混入するなどの方法で行う事が出来るので、薬剤の浸透性が高く、薬剤処理には理想的です。
ちなみにLVLは輸出時も以上の理由により熱処理の必要がありません。非木材として扱われるので植物検疫の必要はありません!そらそうよ! 

④乾燥剤である
合板同様に乾燥された材を使用しているので出来上がるLVLも乾燥剤となります。
JASの基準で含水率は14%以下らしいです。
基本的に生きた木材が含水率60%~100%で、含水率が30%程度になると、ねじれや反りが生じ始めます。フローリングとかに使われる木材が含水率10%程度です。

ですからカビは生えにくいです、普通の木材に比べて。
箱の中身が水分に弱い物とかだと、こういったLVL材を選択しますね。

はいLVLの特徴をざっと上げて行きました。
梱包材として使用しているのは、最近はベトナム産の物が多いですね。昔は中国産とかだったんですが、値段とかの関係で、今はベトナム産が多いですね。


僕たちがLVLで助かるのは輸出にも使えるという所ですね。基本的に非木材ですので、先述したように熱処理の必要がありませんからね。

たまにミルフィーユ状になっているから釘が抜けやすいんじゃないのという指摘を頂きますが、僕らが作っていてあんまり気になる事はないですね。はい。

昔は値段が高かったのであんまりLVL使うって事は無かったんですが、ウッドショックとかで、LVLの値段に他の材木が追いつき始めたので、木の種類によってはLVLの方が安いなんてこともあるようになってきました。だから熱処理費用とか節約できるので、LVLの方が結果よかったなんて事もありますね。


中国とかになると税関によって梱包材の熱処理証明書を求められる事がありますので、LVLの方が無難ですよね。熱処理証明書は発行手数料かかりますからね。

はい!という事で今日はLVLについて思いつく事沢山書いていきました。
今後色んな木材についてまた書いて行けたらよいですね。おーん。
ではでは!!