岡山県で梱包をしております、小幡梱包製作所です。
たまにお客様からお問合せがあるのですが、「熱処理ってなに?」といった
ご質問です。
熱処理とは、輸出の際使用する梱包材(木材)を燻蒸で処理された材木であります。
なぜそのようなことをするかというと、貨物を輸出する場合、その貨物の木材梱包材に病害虫が付着し、輸入国に病害をもたらすことを予防するためです。
これは国際植物防疫条約によって約80か国間との条約で取り決められております。
熱処理される材木は、製材会社にある熱処理窯にて高温処理をされ、害虫を除去します。そうした材木を使用して作られた輸出向けの木箱等には、熱処理がされた証として、スタンプを押す事が定められています。
こちらがそのスタンプです。
番号が書いてありますが、この番号を追えばどの業者で熱処理がされたかを確認できるようになっております。
輸出先によって熱処理燻蒸が必要でない国もあります。(シンガポール等)
ですが、以前弊社でシンガポール向け、熱処理無しで出荷をしたところ、
経由空港の韓国の検閲で引っかかてしまった経験がありました。
その時は、物流会社様の機転で解決しましたが、危うく差し戻しになるのではと肝を冷やしました。
その経験から熱処理分のコストはかかっても輸出をされる際は燻蒸処理をされた梱包材を使用する事をお勧めしております。
また「熱処理証明書」については必ずしも必要な訳では無く、現地の通関の際求められる時があり、その際はお客様から依頼があり発行をさせていただいております。
疑問、質問についてはお気軽にお問合せ下さい。